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漫画についてあれこれ

漫画カット

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これ、前の原稿から1コマ。一番最後のコマですね。こうやって原稿から抜き出して一枚の絵にするのも、なかなか面白いですね。見るほうは、状況なぞ解らないですからいろいろ想像するんでしょうね。おまけに、何て意味なのか不明のフランス語。

 

すんごい不親切なイラストだと思います。ま、その分不思議な絵という印象を持ってくれると、こちらの狙いとおりなんですが…。一応、訳すと「私、どうしたらいいのか解らない」っていう意味です。

 

自分は、こうして楽しんで漫画を描いていますが、「れお子」シリーズって、あるサイトでは、僕の作品のなかで一番読まれているんですね。たいした数じゃないですが、累計で2700くらい。他は、「パラパラ…」が一番人気なんです。人気は、イラストでもバラつきがありますね。ただ、「れお子」って、かなり変わっていますね。そして自分のために結構役に立ちます。ほんとすごいですよ。

例えば、漫然とラテンとゲルマンを考えてると、ワインとビールに分けられないかな?って思い付く。すると、ビールは古代エジプトメソポタミア、中国まで遡るんです。じゃあ、ビールをゲルマンに当て嵌めるのは無理か…。でも、冷たいビールってのは確かドイツ人が始めたと、記憶していたんだが…。以前、仕事先で懇意になった人から「サッポロビール」に関する本をもらって読んだことがあって、それには「サッポロビール」が国産初の低温発酵ビールで、ドイツの技術を応用したとあった。つまり、冷たいビールの原型、当時は冷蔵庫はなかったからね。

すると、現代と違う、ドイツ人の低温発酵以前は常温発酵ということになるんです。そう、日本の甘酒と同じですね。小麦粉をほっとけば酵母菌がでんぷんを分解して糖とアルコールにします。これをビールと呼んでいた。余談ですが、甘酒は米のでんぷんを麹菌が分解して糖とアルコールにしたものなんです。酒粕を溶かしたものとは本来別なんです。

で、ビールも現代の冷たいものと全然違う物だったんです。ホップを加えるのは後のことで、どろどろの小麦スープがビールだったわけですね。これをなんとか味を安定させようと試行錯誤。糖からアルコールに完全移行してしまうのももったいないわけです。甘酒とおなじで甘くておいしいんですから。そこでさまざまな食材を添加。そのなかにルピナスという豆を使ったらしいとのこと。

はて?「ルピナス」ってどっかで聞いたか、見たか…。ちょっとハッキリしませんがどっかの地下街の名前かお店の店名か、あるいは街の中の通りの名前か…。ラテン語でLupinus英語でLupin…。はい、もうお分かりですね。英語でルピンですが、フランス語ではルパン。アニメでも英語でLupinでしょ?もとはラテン語の狼ループスに因むんです。

蛇足ですが、「狼」という字、良いケモノと読めますね。なぜでしょう。それは、…おっと話しが長くなりました。これが、「れお子」なんです。漫然としたある思考から連鎖していく。どこに辿り着くか作者も解らない。ワクワクしますね。

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