お晩です。零時を回って一時になるとこです。
これ今描いてるとこですけど、ちょっと一言。観て解る通り、左下が元絵。普通はこれでいいんですが、今回はちょっと実験させてもらってます。右上の顔に入れた陰、影とタッチ。ざっとですが立体感を出すのに描き足してみました。僕の通ってた絵画教室では調子と呼んでました。ほんとはもっと微細でデリケートなものなんですけど、何せイラスト・マンガですから「こんな感じ」っていうことにしてかなり単純に表現しました。
調子を入れると絵全体にも表現を広めないと統一感がなくなります。右上のカット、調子を入れた顔だけが妙にリアルでしょ。だから肩や腕にも調子を入れるんです。ようく観ると、顔の右頬のアウトラインが薄く細くしています。左の耳下の「エラ」あたりもそうです。最初のカットでは太い描線だったんです。腕の描線と同じ描き方だったんです。なぜこんなこといちいち説明するのかって言うと、僕は漫画を描く目的の一つに、漫画とイラストの中間表現を研究…っていうことにしているんです。
ま、読者には殆ど関係無く、興味のない話しですが、一応、僕のこだわりなんです。