みなさんは、見返り美人ってご存知でしょうか?
スラリとして、しゃなりしゃなりと歩く女性。後ろ向きなのでどんな顔なのか分からない。でも、この身の動き、体の線、服装や髪型…男としては、妄想、期待がふくらむってもんです。で、何を思ったか、はたと立ち止まってこちらを振り向く…瞬間。そんな胸躍る絶好のまたとない機会を絵にしたのが見返り美人。
広重とか歌麿呂?(ウタマロって落語家だっけ?)の浮世絵にありますね。僕も何か分かりますよ。後ろから半身をこちらにむけるポーズ。結構好きです。ここまで描いて見返り美人を思い出したんです。江戸時代の絵師と同じ気持ちを共有するとは、やはり日本人の感覚が遺伝してます。ポーズもそうですが、絵師にとっては腕の見せ所は髪の毛の描写、細かく言うともみあげの生え際だと思った。ま、今はもみあげなんか日本髪の結い方ではないので、あまり腕の見せ所にはなりませんね。