集合煙突って、多分2階建て家屋のために考案されたのかって思います。煙突って壁を貫いて外に煙を逃がすものです。ストーブの真上に垂直に煙突を立てますが、2階の天井に穴開けて屋根まで通すのは、少々、生活するのに無理があります。で、側面に煙突を横に引くんです。そして、2階にもストーブを設置すると同じ様に側面に煙突を持っていきます。
それじゃあ、1階の側面の煙突穴と同じ位置の2階部分にも煙突穴を開ける。最初は1階の煙突をそのまま上に、2階まで伸ばしてつなげていたんだと思います。1階から2階まで外壁に煙突が立ってるというと、家屋の側面と煙突を固定する支持金具が大掛かりとなります。だから、煙突ハシゴというものを使って家と煙突を固定してましたが、それでも雪により破壊されます。それで、いっそ、地面から家の側面に屋根まで角柱を立てようと…。
それで、絵のような集合煙突になったわけです。
その後、ストーブ自体が煙突を採用せず、直径の小さな排気管を開発。強制送風によって側面に一瞬で煙を出す、FF式で集合煙突はその姿を消していきます。