hikonoir blog

漫画についてあれこれ

ヨカナーン

どうも。

只今、8/22午後9時44分。

書き終えても日付は、多分変わりませんね。

 

ということで、話は…、そうですねェ…陰摩羅鬼~「ドリアン・グレイの肖像」、ついでに「サロメ」に言及したので…。ちらっと、やっときますか。

 

皆さんも、ご存知の、絶世の美少女。

もともとは、聖書に出てくる女の子。ちょっと、おかしなことに巻き込まれた少女の話が、一度…これまた、超変態の天才オスカー・ワイルドの手にかかると、エロスと死と狂気の雰囲気をまとう妖しい妖艶な女に…。

その前触れを思わせる絵画が…。

ご存知、ギュスターブ・モローの「出現」。

腕を上げて、生首を睨んでるのが、サロメちゃん。^^;

この絵の影響か?

ビアズリーによる挿絵で、刊行されたオスカー・ワイルドの「サロメ」。

英国人なのに、仏語で書かれてます。

新約聖書ですが、確か、このサロメのお父さん、…ヘロデ王の話は旧約聖書だったような気がします。

こちらも有名ですよね。

キリストがメシヤ(救世主)であるとの噂を聞いたヘロデ王

まだ、生まれたばかりなのを良いことに、何と、自分の領内の嬰児を全員殺害。自分より秀でた者など許せない…ということなのでしょうか。

そんな大量殺戮をやらかしたのがサロメちゃんのお父さん。

 

とは、言ってもサロメちゃんは、奥さんの連れ子なのでした。(ホ~ッ…)

もう…、この時点で、妄想が…。

聖書では、この奥さんが悪者で、サロメちゃんはお手伝い。生首運んだだけ…。

なのに、妄想を膨らまして、イヤらしい美女に仕立てたワイルド。あっぱれ!

訳者によって、仏語発音のヘロデをエロデとしたり、預言者ヨハネをヨカナーンとしたり…、いろいろですが、ここらへんは聖書に疎い日本人には、ちょっと厄介ですね。

 

皆さんは、ヨカナーンって書かれてあったらどう思いますか?洗礼者ヨハネのことって解りませんよね。ヘブライ語らしいです。

絵にある生首が、洗礼者ヨハネ(ヨカナーン)です。聖書からして、かなり猟奇的。

 

ネタバレですよ。

オスカー・ワイルドの戯曲では、簡単に言うと、サロメちゃん、この洗礼者ヨハネに恋しちゃったんです。一目惚れ。

こんな可愛い子に言われてるのに、ヨハネ君…何をそんなにムキにならなくても…、頑なに拒絶。

サロメちゃん…ヨハネ君、チューしたいんだけど! くねくね…♡

ヨハネ君…バカヤロー!この売女!

サロメちゃん、可愛さ余って憎さ百倍。

解った!フンだっ!…ヨハネの奴、憶えてろ!

 

で、終わるハズ有りません。その後、ヨハネに悲劇が…。生首になって、サロメちゃんにチューされます。^^;

サロメちゃん…ヨハネ君に、「ザマァ!」

というわけです。

 

三島由紀夫が最初に買った本がこの「サロメ」だったそうな…。

では…。いったん…。

 

そんな可愛そうなヨハネ…、アフリカ最南端、ヨハネスブルグの由来になってます。^^;

良かったネ。

 

 

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