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本日、2度目の投稿となります。
前回は「死霊の盆踊り」という題名で終わっていました。
続きと言っちゃあなんですが、個人的に、この未見の映画の大ファンなので…。
あのう…、この映画を見たくないんです。なのに、大ファン。
それほどにこの邦題がお気に入りなんです。
子供の頃から、テレビで映画を見ていた者にとって、この邦題…って、やっぱかなりポイント高いんですよ。
英語だけじゃありませんよね。仏語、伊語、西語、露語…。昔は、そういう外国の映画をテレビで放映してましたから…。
映画を見る意欲を掻き立てるには、やはり、題名。
キャッチコピーなど、テレビ欄に載せれませんから…。
子供なので、外国語は一切解りません。
だから、まず、映画は題名からはじまります。その印象…。今でもそうです。そんな中、やはりその異常性と特異性において圧倒的、他の追随を許さないのが…、
「死霊の盆踊り」
古い映画ですが、これも未見…ちょっと見たけど難しくて途中で止めた覚えが…、
「慕情」
これ、原題 love is many-splendored thing でしょう。でもさ、子供がこれ見て、初めてこの言葉を覚えたんですよ。英語知らないけど、日本語の「慕情」…哀しい、慕う(したう)…いかにも日本的な感傷的な言葉を…。
原題と、ずいぶん意味が違う邦題…。
原題だと、「恋愛って、すっごくステキ!」みたいな…。
映画の内容は、皆さんウィキで見てください。中国が清から中華人民共和国へと変わる激動の時代。
こういうところに、なんか日本人を感じます。繊細な心遣いが、映画の邦題にまで…。
あ、これと比べるのも…ちょっと、何ですが…、^^;
繊細な心遣いが感じられます…よね?「死霊の盆踊り」。
で、何度もレンタルビデオ、DVDに行って借りようとしたんですが、脚本がエド・ウッド…って!
これまた、僕のお気に入りの監督、俳優、脚本家という制作全般を自身でこなす、マルチな人。
知ってる人は知ってるでしょう。^^;
あまりにもヒドイので、ティム・バートンも、その人物を映画化したという伝説の人。
どれほどヒドイのか、これもウィキで…。
まぁ…、邦題マニアの僕としては、昨今の原題重視主義は、…如何なものかと。こんな状況だと、「死霊の盆踊り」の上を行く邦題を期待するのは、無理。(U_U)
せっかくなので、邦題マニアの一部を…。
死霊…。もうね、これだけで、期待、ワクワクさせる。ホラーファン必見って感じ。
邦題なので、あくまで日本人が付けてます。
大体、映画関係者。当たり前ですけど…。
映画を見てから、邦題をつけるんでしょう。
このサム・ライミの「死霊のはらわた」をご覧になった方は…。^^;
『…はらわた、…だな』
そう、独り言ちたと思います。
こちらの映画はエド・ウッドと違って、サム・ライミですから、B級映画とは言え鑑賞価値ありです。一時、ビデオにプレミア付いてましたから…、人気あったんでしょうね。
この、「はらわた」って言葉も、…なんてか、絶妙ですよね。
「戦争のはらわた」ってのもあった。
「悪魔のはらわた」ってのもあった。
この「悪魔のはらわた」は重要。
かのカルロ・ポンティ制作。といえば、アンディ・ウォーホルも監修。何作品作ったか僕は定かに覚えてません。このコンビ、それに俳優。名前忘れました。
興味が有る方は、ご覧になっても良いでしょう。僕は、見たけど、『ん…、大した面白くない』って感想。
ウォーホルを知ってる人なら…見ても良いと思います。
どうも、関連して…。
ずいぶん昔、アンディ・ウォーホルが日本のテレビCMに出て、「群青色…」って言ってたのを覚えてます。
芸術家として、日本人の美意識が特異であると思ったのでしょうか?
皆さんも「群青色」って漢字をみてイメージが浮かびますか?青が群がるんですよ。
西洋人にとっては、群がるのは羊であって、「青」では無い…。
もう少し…。「群がる」のは青色だけじゃない。
ここで、またしても「はらわた」。
こんな言葉があります。
「群肝」(むらぎも)。正確には、「はらわた」は大腸、小腸。
「群肝」は、五臓六腑。
僕は、昔、古典を読む趣味がありまして。主に、今昔物語。
そこに、この「むらぎも」が結構出てくるんですよ。
死体の説明とかに…。現代語訳だと「むらぎも」って、出てくるかな?僕は原文が読みたかったので…。
今昔物語も千年位前のもの…。
個人的に、肝が群がる…そういう状況を目の当たりにしていたのかなぁ…と。
当時は、そういう場面が日常だったのか…なんて想像してましたね。
ゾンビ映画は、どちらかと言うと「はらわた」派?ですかね。
もう少し。
はらわた…大腸や小腸。
たまに聞く、「断腸の思い」。
はらわたの腸がちぎれるくらい悲しいってこと。
腸がちぎれるのか?
昔、中国で、数人の旅人が腹減ってどうにもならなくなって…。たまたま、自分達の後を付けていたのか、その辺りで遊んでいたのか、人間に好奇心を持っていたのか…、子猿が目に入った。
もうお分かりでしょう。旅人たちは、その子猿を殺して食べました。T_T
で、腹も落ち着いたので、旅を続けると…。
彼等の後を、猿がつけてくるではありませんか。
旅人達は、『きっと子猿の親だろう』と、思ったのでした。
なんか悲しそうな鳴き声をしている。
しつこく付いてくるので、旅人達は、その親猿を捕まえました。
そして、やはり殺してしまいました。(^^;)
腹を割ってみると、腸がちぎれていたそうな…。
ということで、今回は題名から紐解く中国の歴史と民族性、そして、日本人の繊細な心遣いをみてみました。^^;
では、ここらへんで。