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漫画についてあれこれ

唐草模様

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どうも。

すでに、4時近いです…。^^;

 

いや~っ、ちょっとアニメ見過ぎたかな…。

面白くて止められないんですよ。やっぱり映画よりずっと面白くて…。

…どうしてなんだか、…。

 

上のイラスト…、この前のブレザー姉妹の背景に描いた柵…。

何か…あれ、気に入ったんで、あれをメインに風景画でも描こうとね…。

ハート❤に見えるけど、西洋風でもある…。

 

皆さんはご存知だろうか?

澁澤龍彦という作家を…。

その人の作品に「唐草物語」ってのがあって…。泉鏡花賞を獲ったりした人。「唐草物語」が受賞作品かどうかは定かでは有りません。

 

空想随筆、エッセイのような作品が多いんですが、唐草物語は結構、僕にとっては重要なアイディアを提供してくれました。

唐草模様って、そこらへんによくあるんですよ。

ほら、文庫本の表紙の枠にあるでしょ。講談社?新潮社?岩波書店?草の蔦や葉、つる、花の蕾なんかが…こう、ぐにゃぐにゃ、くねくね絡まって…鞭や波のように曲線状になる模様。

 

あれを、シンプルにしたものが、引っ越しの布団なんか包むデッカイ風呂敷みたいな布。

今でも、漫画やアニメの引っ越しに必ず出てくる、あの緑色の袋状の荷物。あの緑色のまーるい荷物の柄…。白抜きで半円形、楕円形の線状の模様。ところどころ葉のような突起があったり…。

あれも、唐草模様なんですよ。

漫画では、首から肩にあれを掛けて、背中に背負い込むんです。

イラストに描けばよかったですね…。

で、「唐草物語」とはどんな話だったか…。すっかり忘れましたが、本来、唐草模様はペルシャだということ。イスラム、アラブ地域の模様だということですよ。

イスラムというと幾何学模様が有名ですが、その逆の有機物、植物をデザインした唐草模様もある…。

大変興味深いですね。

19世紀末のアール・ヌーヴォーアールデコ…を彷彿とさせます。

 

ハートの形も、縦半分に割ると唐草模様じゃないかと…。

まぁ…、そういうコンセプトがあったりするんですよ…上のイラストには。

 

あ、ちなみに澁澤龍彦氏は既に他界されております。

澁澤氏は、サド公爵を最初に日本に紹介したことで有名ですね。

 

物質と生物の対立と共存…。これって、西洋と東洋にも当てはまると思うんですよ。

そして、絵画においてもそれはある…。

この二つを比べると大体解ります。

ヴェロッキオとダビンチの描いたキリストは、インドの物より200年も前ですよ。

キリストの絵には、影があります。

しかし、インドの絵には影がありません。

 

影は物に必ずあります。

東洋は物を描いても影を描きません。なぜ?

日本もそうです。古来、錦絵から浮世絵まで、影は無いんです。

 

面白いですね。

あ、そうそう、ついでに紹介しますね。言い伝えですけど…。

上のキリスト画…。

ヴェロッキオの工房に弟子として若きレオナルド・ダ・ヴィンチは入りました。

そして、上の絵の左側の天使二人を主にレオナルド1人で描きました…。

その天使二人を見て、師匠のヴェロッキオは絵筆を折ったそうです。

それほどまでに、レオナルドの絵は素晴らしかった…という。T_T

 

清王朝の皇后の肖像画を描いた西洋画家に、皇后はこう言ったようです。

「私の顔の半分が黒くなってる…」

つまり、影(この場合、陰ですね)が描かれてる絵を見たことが無かったんですね。

 

さらに面白いのは、世紀末に、逆に、陰影の無い浮世絵をマネ、モネ、ゴッホ印象派の画家達はこぞって真似しました。

 

皆さんどう感じますか?そういう東洋の、それも伝統が今でも1番受け継がれてる日本人なんですよ…。

僕もやはり、あまり陰影は描きません。まったく描かない…わけではありませんが。

どういうわけか、躊躇しますね。学生の頃は、陰影を真っ先に描いてましたのに…。^^;

 

最近、特に強く感じます。意味が無いと陰影は描かない…、そんな感じでしょうか。

きょうは、とりとめの無い話で…すいません。

 

 

では、5時半です。

ちょっと寝ます。^^;

 

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