お晩でございます。
えっと…、「だるま」さんの目。
皆さんは、前回の達磨大師が座り続けたせいで、手足が萎えて腐って無くなったという伝説を姿にしたということは、ご存知でしたよね。
それで、どうも、だるまさんを持った人から見て、右の方の目…だるまさん自身では、左目ということです。まず、その方から目を入れるそうです。
やはり、そんなことでも「開眼」(かいげん)と言うんだって。一応。
ここで、問題なのは、だるまさんが片目状態でしばらくの間居る…ということ。
人は、その状態を片目として認識するわけです。つまり、左脳が働きだした…ということです。
右脳は、まだ白目なので、休眠状態。正確には、左右の脳は脳梁で繋がってるので、完全に分業というわけではありませんが、ここでは、話を解りやすくするのに、あえて、分業ということで…。
だるまさんは、これで、左脳が働くので、言語を使い、体を動かし、喋ることができます。生活には、不自由がありません。
ただ、音楽を聞いても雑音…、絵画や抽象的な映像は、さっぱり解りません。
あの、間違わないでくださいね。ここでは、「開眼」=生命が吹き込まれるという前提でのお話ですから…。
実際の人間は目が不自由な方であっても、普通に左右の脳は働いてますから…。(^^;)
日本、世界には、片目に関する伝説が多数あります。
科学的には、哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類などほとんどで、左脳が知識、生活の全てを把握し、生きていけるように統率しているそうです。
なので、カエルも、人間と同じく、右利きだそうです。\^0^/
日本を代表する民俗学者、柳田国男。氏の研究に1つ目、片目に関するものがあります。日本には、人身御供のさいに、当の人物の方目を潰す習慣があり、また、逃げないように片脚を折り曲げておく…というのです。
その際、どちらの目を潰すのか?
柳田氏は、どちらか一方とは決まっていない、と言ってます。説話や逸話には、どちらかというと、左目のほうが多いようだが…。
例えば、仮にA氏が、嫁さんをもらったけど、その嫁が妖怪だった…。
絶対、笑ってはいけない…じゃなかった😅、覗いてはいけないと言うのに、見てしまった…という、よくある話。
ただ、面白いのは、その嫁が生んだ子…。A氏がお産の現場を覗いたせいで、嫁は正体がバレ、生まれたばかりの我が子を置いて去らねばならないハメに…。
A氏は、謝罪し、嫁に残るよう懇願するが、…駄目。嫁も逆上することもなく、悲嘆のうちに去ろうとするが…、やはり、可愛い我が子は気がかり。そこで、嫁は自分の片目をくり抜いてA氏に渡す。
左目だったそうな…。(すいせん、つい…『な』、って^0^。 これ使うと昔話っぽくなりますね)
嫁いわく、その片目を赤ちゃんに与えれば腹空くこともなく成長するだろうと…。赤ちゃんが、目玉をじゃぶりつくした頃にはりっぱに成長してたそうな…。
確か、途中で、片目が無くなったから、もう片方の目…右目をもらいにA氏は、妖怪の嫁を訪ねていくんですよ。
ま、これ、現代科学的に言うと、極めて合理的。
最初に、言語、知識をつかさどる、左脳専用の左目を与えたのは理にかなっています。さすが、妖怪変化。^0^
無理くりの論理。でも、面白いじゃないですか。
片目は、この他にも、魚を取り上げてます。神社、お寺池に棲む魚が全て片目だあるという言い伝え…。
ちょ、ヤバい…寝ます。