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漫画についてあれこれ

絶望

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おはようございます。これが最新原稿ラフ。これ、右上からペン入れしているの分かりますよね。ですが、手描きのアナログだとこうはいきません。左上から描いていくんです。

 

原稿用紙=ケント紙の上に右手で絵を描いていくと、当然小指の側面が下向きで用紙に接します。ペンや描画を安定させるため、たいがいは手首、あるいは肘まで机の上に置いて、原稿用紙にかぶせます。すると、今、ペン入れしたばかりの描線が完全に乾いていないと、右手の袖や、まるめてる小指の付け根あたりでㇲってしまいます。苦労して描いて、出来上がって机からぱっと顔を離したとたん、絶望が襲うんです。

 

細かい建物や風景を念入りに描いて、うまくいったという達成感、満足感、充足感…が、あっという間に吹き飛ぶんです。右上から左上、下段に行って同じ様に進める…。こうやって描くのは、読む目の動きに合わしているからなんですね。もちろんそのほうが作業的にもやりやすいし、理にかなっているから自然とそうなるんです。でもそれをやっちゃうと駄目なんです。絶望に襲われます。

 

英語のスペルでいうと、読む時のようにS字に沿って作業してはいけないんです。ℤ字のように進めないと絶望が待ち受けています。本当に、辛い過去があったんですね。今は、そんなこと気にしないで普通に描いていける。ありがたいですね。

 

 

 

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