紀元前3世紀、莊子が言ったとされる「胡蝶の夢」。
莊子が、ある日、夢を見たという…。
蝶になってヒラヒラ飛んでいる。
ハッと覚めて思った。自分が蝶になったのか?それとも…?夢か現実か?
っていう話なんだけど、もうちょっと考えて。
自分が蝶になったら、…蝶は?どうなった?
蝶は莊子になった?
映画の「ハエ男の恐怖」を見たことありますか?80年代にリメイクしたクローネンバーグ作品の「フライ」も同じだが、ハエと人間が入れ替わるんですよ。
現実と夢、人格や人間の精神を虫のそれと交換…。
なかなか深いんですよ。
胡蝶の胡は接頭語で、後にくる言葉を美しく表現する語。
夢と現実。人間と虫の人格を交換。ま、どちらも仮にそういうことが起こったら…ということか。
ただ、この仮想という概念は多分、量子理論にも取り入れられているような気がします。
そういえば、莊子…。中国は道教に関わったとされます。老荘思想というやつ。中国の呪術と宗教の元みたいです。日本の鬼門や黄泉なんかもここらへんから伝わっているように考えます。
黄泉ってのは、地下に黄色の泉があるという思想に基づいてますよ。