hikonoir blog

漫画についてあれこれ

そんな無理しない

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絵って、いいですね。別に意味もなく描いて後から、それらしい説明をする。

上の絵、2つ。左、美術部、右、漫画部。何か左のほうが描いてるって感じがしますね。いかにも絵画。こやって描いていくとだんだん、形に肉がつき骨が通ってきて、肌の質感や色まで表現できてくるんですね。終いには、体重や人物の周りに空間ができて、雰囲気まででてくる。

どちらも線1本、黒1色。左の場合、黒1色はつらいですね。グレーがないと完成度が極端に落ちてしまいます。つまりグレースケールというやつ。白黒作品は白と黒の間の中間色がないと成立しません。

右の場合、できるだけ描かない。線1本で表現できるように、選び抜いた究極の線が必要なんです。線1本ですから形にならないんです。描いてある人物に奥行がない。あたりまえですけど、平面的な絵ですね。

それでいいんです。外人はダ・ビンチくらいから、ともかく絵を立体的に表現、描かれるものは全て立体ですから。立体を平面に描く矛盾。それを埋めるためさまざまな技法が考えられました。

かたや日本を含む東洋。立体を平面に描く矛盾をたいして考えなかった。それは普通に、自然に、別に無理して紙の平面に立体らしく描かなくてもいいじゃん、みたいな…。最初からそんなの無理に決まってんじゃん。無駄な努力はしない、平面なんだから平面を活かした絵にすればいいでしょ。

面白いですね。

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